誰にも話せないことを記録する

誰にも話せないし、写真も残さないけど、消えてほしくない思い出ができた。

昨日、大好きな人と県外の水族館に行ってきた。2人で有給をとってはじめての外デート。

朝、いつも仕事に行く時間に起きて8時半に迎えに来てもらった。高速に乗っていろんな話をした。トンネルが嫌いらしい。作るのは得意らしい。(彼がトンネル屋さんと称していたのが面白かった)

お昼はお寿司を食べた。おぎゅっとされたシャリで小さい頃母親が家で作ってくれたお寿司に似ていた。

田舎の小さな水族館で、人も全然いなかった。大水槽にいた大きな魚がじっとこっちを見ていた。ヒメジという魚がいて、下顎から黄色いヒゲのような、触覚のようなものが生えていて、ピロピロと動かしては砂を巻き上げていて、その様子がおかしくて2人でずっと眺めて笑っていた。彼は最初「なんやこの魚」って言ってたけど、最後は好きになったと言ってて嬉しかった。

お土産屋さんでくじをひいた。一番下の賞の蟹のぬいぐるみがとっても可愛くて、これが欲しいなーと思いながら彼が引くのを見ていた。見事に一番下の賞が出て、欲しかったぬいぐるみを手に入れた。今、これを書きながら膝にその子がいる。🦀

彼はその市のゆるキャラのマスコットキーホルダーを買って、車のフロントのいい感じの場所に乗せていた。

 

水族館のあと、近くの博物館に行ってきた。

はじめて見るものが多かったしよくわからなかったけど彼と一緒だとなんでも楽しかった。終わってからカフェに行って、日の当たる窓際の席でイチゴのケーキを食べた。髪色が変わったことに気付いてくれた。目が合うたびに可愛いと言ってくれて照れくさかった。

 

夕方になって、帰る前にもう一回お寿司を食べた。チェーン店だけど、ちょっといいお寿司。

2貫ずつだから、いろんな味を頼んで分け合って食べた。私はあまり量を食べられないから、いろんな味が食べられて嬉しかった。

 

帰り道、高速道路から偶然花火が見えた。なんの花火かはわからなかったけど、結構大規模で、走りながらラストの大きな花火まで見ることができた。

花火が見れる時期には彼とは会えないから、こんなところで「一緒に花火を見る」ができると思っていなくてとてもはしゃいでしまった。

たぶん、もう一生彼と花火を見る機会はないと思う。

 

次の夏、私が地元のお祭りで踊る時、見に来てくれる約束をした。おぼえていてくれるといいな。

 

秋に出会ってから、この3月まであっという間だった。

クリスマスは一緒に過ごせたけど、もっともっといろんな行事を一緒に経験したかった。

花見、海、夏祭り。ディズニーにも行ってみたいし地元の水族館やカフェにも行きたかった。

 

涙が止まらなくなるから、今日はもう、やめる。